2008年6月
3日
<森上が全仏“意図的敗退”報道に反論>
全仏テニスに出場していた森上亜希子(28=ミキハウス)が、ダブルス初戦で意図的に負けたとされた問題で、森上、それを示唆したとされる当該コーチ、日本テニス協会の小浦強化本部長の3人が2日、大阪市内で会談した。森上は「八百長なんてとんでもない。意図がまったく伝わっていない」と反論した。
試合前にあるコーチが「あまり勝ってほしくない」という意味の発言をしたことは事実だという。しかし、それは森上の左ひざのケガを心配してのことだったという。五輪という言葉も森上は会見で使っておらず「なぜ、それが五輪に勝手に結びつけられたのか分からない」と困惑気味だ。
森上が会見で怒ったのは「試合前に選手に話す言葉ではない」という一点だけ。五輪のこととは無関係で、まして「わざと負けたり、八百長をするなんてことはあり得ない。負けるなら初めから出ない」と話した。
前日の1日、全仏のレフェリーから電話で事情聴取も受けたという。「そんな意味で言ったのではない。試合ではベストを尽くしたとはっきり言いました」。
今後、全仏を管轄する国際テニス連盟(ITF)か主催者から罰則が科せられる可能性もあるが、日本テニス協会の渡辺専務理事は「もしそうなったら抗議も考える」と話した。
◆森上問題 中村藍子と組んだ5月30日の女子ダブルス1回戦で敗退後、森上が会見で「あるコーチに『あまり勝ってほしくない』と言われた」と発言。ペアの中村は五輪出場を目指し、翌週の英国で行われるツアー下部大会に出場することにしており、ダブルスが勝ち進むと同じ週に試合が重なる。そのことを絡め「わざと負けた」と報道され、それを見たITFと大会が調査に乗り出した。 (日刊スポーツ)
●森上選手の毅然とした反論には好感が持てますね。
それにしても、マスコミが変なふうに話題作りをするものだから、選手を不快にさせるだけで、メディアの本来の使命とはかけ離れたことをやってるように思えてきますね。スポーツを担当するメディア関係者の中に、スポーツ選手を尊敬の対象として見ていない人が多すぎる気がします。
例えば、
元スポーツ選手でも何でもない記者とか評論家が、自分より年下だからって若いスポーツ選手に対してタメ口でインタビューしたりする光景を見ると、本当に腹立たしいです。「夢を売る」という仕事というものに対して、畏敬の念を抱いてほしいものです。
今回の件は特に、もし万が一、五輪の事情を絡めた意味合いで「勝ってほしくない」と言ったとしても、大して責められるほどの問題ではないと思います。五輪に出してあげたいという思いと、目の前の試合でベストを尽くさせてあげたいという思いの狭間に揺れて、スポーツマン精神にのっとるがゆえの苦悩の中で、「勝ってほしくない」という言葉がポロッと出てしまったとしても、軽率であることは間違いありませんが、充分に同情の余地があることです。
森上選手がわざと負けたのなら、どういう事情があったとしても大問題ですが、そんなことはあり得ないと考えるほうが自然ですし、何よりもマスコミが選手擁護のスタンスを貫く必要があるはずです。誰かを悪者にして面白がりたいという、人間の悲しい性を露呈させるメディアの姿は、大変醜いものです。
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